そんな時代もあったよね。

通勤中の車の中。

無音で過ごしている。

音楽もかけない。ラジオも聞かない。オーディオはオフ。

 

運転に集中はしているけれど、慣れた道なので考え事をするのに適している。

密室状態を楽しんでいる。

 

音楽も聞いていないのに、今日はふと、中島みゆきの『時代』の冒頭部分が頭の中で再生された。

 

そんな~時代も〜あぁったねと

いつか〜笑える 日が〜くるわ

 

あぁ、たしかに「そんな時代もあったよね」って思い出すときがあるな。

腹を抱えて笑うほど笑えないけれど、戻りたいと思うこともないけれど

たしかにそんな時代もあったなーと懐かしく思うことはあるわけです。

 

というのも、最近、自分より年下の人たちと接することが多い。

自分が年を取ったっていうのもあるけれど、それにしても多い。

職場では同年代か、それより上の人たちが多いので、仕事中に若い人と接することはほぼなかった。

新卒の新人さんが、同じ部署に入ってくることも10年以上なかったし。

一時期、20代が絶滅危惧種になってしまったんじゃないかと思うこともあった。

 

それが、特に去年あたりに出会った人たちは、ほとんど年下。

同年代かな? と思っていたら、まだまだ30過ぎたくらいだったりとか

えぇっ、ひと回り以上違うじゃない! って人もいる。

年越しイベントであった女の子は19歳だった。

19……。

19×2=38

私……38歳。

 

 

オーマイガッ!

 

 

若くないねぇ、私。

明らかに、お母さんのほうが歳近いしねー。

数字の威力は、半端ないねー。

 

でも、不思議と、若い頃……昔に戻りたいって思わない。

 

中学校時代にいじめられてたこととか

高校、大学時代は落ちこぼれだったとか

社会人になっても一向にモテキが来なかったりとか……笑

 

まぁ、冷蔵庫の中に眠っている、怪しい物体のように

目を閉じて、見ないようにしておきたい過去があるから。

ってわけではない。

 

子供の頃よりも、大人になってからの方が

10年前より、今年の方が

今が、おもしろいし、楽しい。

 今だからこそ、できることも多くなっている。

 

遅れてやってきた青春時代を過ごしている。

 

若い人たちが「青春」しているのが、羨ましいなって思うこともあるけれど

今、「青春」しちゃいけないってことじゃないし。

そう。なんだか、昔できなかった、青春してる感じがする。

 

大人の部活を楽しんで

大人の勉強会に参加して

大人の修学旅行だって行っちゃうぞ!

 

って、大人だからできることをしたい。

 

そうして「大人って楽しそうでしょ」って、言いたい。

 

中学時代の私に、「早く大人になれるといいね」って言ってあげたいなー。