すごく変わった本屋に足を踏み入れた記念日。
1年前の今日。
私は東京にいた。
そして、ちょっと変わった本屋に足を踏み入れた。
そのときは「変わっている」という感覚もなかったのだけど、今なら言える。
ものすごく変な書店だと……。
今朝のこと。
「過去の思い出を振り返ってみましょう」
と、Facebookさんに言われて見てみた。
すると、1年前の今日は東京にいて、いろいろなところに立ち寄っていた。
出張という目的だったけれど、時間もあったので、気の向くまま、ふらっとしていた。
ランチに煮込みハンバーグを食べていた。
写真を見ていたら、また行ってみたいなと思い出した。
短い時間だったけれど、友達にも会ったと書いてあった。
その時に食べていた餃子の写真を見て、そうだったなと思い出した。
写真というモノは、記憶を思い出すのにすごく大きい影響がある。
気の向くままとは言ってみたけれど、実はすごく行ってみたい場所があった。
それが『天狼院書店』だった。
Facebookの中では、
「ずっと行きたかった本屋に行き」
という一文で終わっていた。
その一文で終わっていたことが、この一年にここまで影響しているかと、改めて驚いた。
天狼院を訪れるキッカケになったのは、よくあるキッカケ。
今は池袋駅前店の店長をしている川代さんの記事。
なぜかタイムラインに流れてきた記事。
その記事を面白いと思い、フォローしていた。
そう、フォローだけ。
ときどき流れてくる川代さんの記事に、面白い! って素直に思い、この人はなんなんだろう? という疑問に変わる。
すげー才能があって、作家になろうとしている人なのか。
私の頭の変換機能は単純で、ただ、そう思っていた。
その裏に、もっと「すげー人」がいることも知らずに。
しばらくすると、川代さんのストーカーのように、過去の記事も遡って、記事を読んでいた。
そこで、どうもその記事は、「天狼院書店」というところの記事なのだということを知る。
WEB天狼院の存在を知ってからは、そこに載っている記事をたくさん読んだ。
記事を読んでいく中で、6代目秘本の紹介ページにもまんまと引っかかり、通販で買った。
そして、面白そうな書店だから、東京に行くことがあったら行ってみようと思っていた。
そのときはまだ、ただ本屋が好きなだけで、どんな本屋なんだろうという興味があるだけだった。
確か訪れてからそんなに経たずに、「ライティング・ゼミ」に申し込んでいる。
その頃の私の状況は「新しい何か」を探していた。
ちょっと仕事に退屈していて
ちょっとプライベートにも退屈いていて
何かを探している私の網に、引っかかった。
引っかかったのは、天狼院書店ではなく、私の方だったことは、そのときはまだ知ることもなかった。
2016年12月からライティング・ゼミの受講を始めて、1年が経とうとしている。
少しは私の文章力は上がっているのだろうか。
書けば書くほど、「書く世界」というのは「甘くない」ということがわかる。
恋のように甘いのかと思っていたのに、現実は滝修行をしているかのようだ。
それでもやはり、面白い文章だと言われることが嬉しいと思うし、もっと上達したいという気持ちに変わりはない。
すごく変な書店にハマって、随分時間が経ったように思うが、店舗に足を踏み入れてから1年しか経っていない。
まだ、「もっとすげー」三浦さんにも出会っていない。
この先の1年はどうなるんだろう。
1年後も、書くことを楽しいと思えていれば、いいなと思う。