告白。

告白しなければならないことがあります。

隠せるものなら隠しておこうかと思っていたんです。

でも、でも、やっぱり告白しようと思います。

 

告白してしまうことで、スッキリしようとしているのかもしれません。

飲み過ぎたら、吐いちゃえば楽になるよ。だなんて、本当は嘘なんだと思います。だって吐いちゃったら、次の日は絶対二日酔いになっちゃうんですもの。

告白って、ただの自己満足なんだと思います。

 

あ、でも、告白しなくてもバレちゃっているかもしれません。

昔から、隠しごとができないんです。

小学校や中学校の頃は、好きな人が周りの友達にはバレバレで、本当は言いたくもないのに「好きなんでしょ」って言われて「ウン」って答えるしかなくて。

「私も◯◯くんのこと好きなんだ。一緒だね」って友達に言われても、全然嬉しくなくて。

◯◯くんが好きでも、どうにかしたいわけじゃなくて、ただ好きってことが楽しいだけだったんですから。

 

あぁ、よく考えてみれば、そんなときからそうだったってことを言わなければならないんですね。

ここまで言っておいて、やっぱり告白するのをやめますっていうのはダメですかね。

何事もなかったかのように、都合の悪いことだけ忘れてしまうような、おばあさんのようなフリをしてもいいですかね。

 

でも、ここまで言ったんだから、やっぱり告白することにします。

告白したくなるほど、テンションが上ってしまったんですから。

もう、言わないわけにはいかないと。

 

 

私、ストーカーなんです。

 

 

あ、ちょっとまって。最後まで話を聞いてください。

一方的に言い寄って、交際を迫るような、そんなんじゃないです。

あの人も私のことを好きなはずなんだから、私と一緒にならないのはおかしいのよ!

って言う思い込みの激しい人っていうんじゃないんです。

 

ただ、ただ、好きになった人のことを追っかけたくなってしまうんです。

 

それをね、告白しようと思ったのはね……。

 

今日、密かにストーカーをしていた人に「友達になってください」って言われちゃったんです!

そのメッセンジャーが届いたとき、かなりテンションが上りました。

だって、思いが通じたような、そんな気がしませんか?

 

 

最近、とは言ってももう一年も経っていますが、文章の勉強をするようになりました。

天狼院書店のライティングゼミで。

ライティングゼミの受講を決めたとき、WEB天狼院の記事を読み漁りました。

もう、隅から隅まで。

そんな読み漁っていたこと、バレないようにバレないようにしていました。

だって、クールにしれっとしていた方が、かっこよくありませんか?

 

で、読み漁っていて、面白い! って記事がいくつもあったんです。

更新される記事を楽しみにしていました。

あぁ、いつかそんな記事を書いてみたいと、強い憧れを抱いていました。

憧れが恋のようになり、いつの間にか追っかけるようになっていました。

Facebook上で、密かにチェックしていました。

後ろから尾行して、電信柱の影からジーっと見る。こちらを向いたら素知らぬふりをして、立ち去る。

ネット上のストーキングです。

それは、ひとりというわけではなくて、何人も追っかけていました。

記事が更新されているだとか、ブログが更新されているとか、結構事細かに見ていました。

 

ストーキングしている人の中で、何人かは実際お友達になりました。

想像しているよりもとても素敵な方ばかりで、ストーカーだったことをとてもじゃないけど言えませんでした。

 

……。

 

いや、違う。

「密かに、記事を読んでいました」

って、告白してるかも。

 

あぁ、バレてる。

バレちゃっているじゃないの。

 

そうだ、ストーカーしていることを告白したいんじゃなかったんです。

 

ストーカーしている本当の理由を、言いたかったんです。

 

それは……

 

お友達になりたいけど「お友達になってください」って言えないだけなんです。

Facebookでチェックして、密かに「いいね!」って押すことしかできないだけなんです。

ただの小心者なんです。

 

私がお友達でもないのに「いいね!」ってしていたら、たぶんストーキングをしているってことです。

もし「いいね!」を見かけたら、お友達申請してやってください。

そして、記事が面白いって言ってもらえたら、小躍りしちゃうくらい嬉しくなっちゃいます。

 

あーあ、ストーカーしているだなんて、私、気持ち悪い……。