ビールを買ったら、きゅんきゅんしちゃった♡

ビールを買いにいった。


いつもの量販店に、いつものビール。


いつもと一緒のはずなのに、きゅんきゅんしちゃった!


「運びましょうか?」

「お願いします」

箱買いすると、車まで運んでくれる。

それもいつものこと。


あー、こんなに買っちゃってる姐さんがいるよ、って思われちゃってんだろうな。

そう思われてるのもわかっている。

けれど、毎晩のように深夜のコンビニでビールを買うよりは、いい。

そう。

買い置きビールがなくなると、私は毎晩深夜のコンビニに出没する。

深夜のコンビニでも「また来てるね、姐さん」と思われてるに違いない。

家からいちばん近いコンビニの、深夜勤務のお姉さんが、ステキすぎるので、ついつい顔を出したくなってしまう。

今まで会ったコンビニ店員さんの中で、ベスト3に入る。

何がステキかって、深夜2時の訪問でも、ダラダラしてない。

私がレジに行くと、走ってレジまで来てくれる。

品出しでめちゃくちゃ忙しそうなのに、ダッシュで来てくれて、笑顔で対応してくれる。

仕事帰りの疲れた心に染み渡る優しさだ。

すいません、私は今からこのビールを飲むんです。あなたはお仕事の最中なのに、私はこのビールを飲むんです。

2日分買ったつもりなのに、ついつい1日で飲んでしまうんです。

そして、また、あなたに会いにきます……。


毎日会いたいのだけれど、毎日会うのは経済的にも辛いので、量販店で買い出しします。



「これ、お家で飲むんですか?」

「え、えぇ」

あぁ、やっぱり、量販店のバイトの若いお兄ちゃんにも「こんなに飲むんですか?」って思われちゃってんだろうな。

「いいですねー」

え?

「いいですよねー、お家で飲まれるんですよね。いいですねー」

「あ、はい」

なになに、家飲み推奨派ですか?

いやー、マジですか?

「家族も飲むので、箱買いしないと、なんです」

「いいですねー」


あぁ、眼鏡のお兄さん。

ステキです!

かなり長く、このお店に通っていますが、車にも運んでもらっていますが、そんなお言葉をかけてくれたのは、あなただけですよ!


家飲み、いいですよね!


いつか、いつか、ご一緒に……。


……いや、大丈夫です。


また、会いにきます。

すっかりあなたのファンになってしまいました!

きゅんきゅんさせてくれて、ありがとう!


頑張って、また飲んで、買いにきます。


頑張って?

また飲んで?

いや、飲む量は抑えたいのですが……。


あぁ、罪な人(笑)