エールを書きたかったのだけど……
新社会人かぁ……。
『新社会人』ということを書いた記事を5分の間で2つ目にした。
つい数日前に、私も書いた。
改めて、17年目ということを書いたもの。
私、なんで17年も同じ仕事を続けてこられたんだろう……。
17年っていうと、オギャーと生まれた子が高校3年生になるということだ。
いやいやいや、そんな長い? 異様な長さに驚く。
小学校の6年間のほうがよっぽど長く感じる。
「辞めない」ということを選ぶことにした。
30歳くらいの頃だろうか。
同期入社の人たちが、次々に辞めていった。仲のいい先輩たちも辞めていった。私は「残された」という気持ちを強く持った。みんな、いつの間にか辞めることを決めていて、置いてけぼりを食ったようだった。
そんな中、私にも、違う道があるのだろうか、違う道に進んでみたい。
そんなふうに思うこともあった。
でも、会社を辞めることはしなかった。
それは、「辞めない」ということを選んだからだ。
「辞める」ことを選ぶ。という話はよく聞く。
転職する人は、必ず「辞める」という選択をしないと、仕事を変わることはできない。
でも、ずっと転職をせずに同じ会社で働く、ということは「辞めない」という選択をして「続けて」いるからなのだ。
「辞めない」選択をしたのはなぜ? と聞かれても、これと言って理由はない。
強いていうならば、意地、だ。
みんなが辞めていく中で、私は辞めずに残る。
そう、心に決めた。
だから、17年も続いた?
それだけじゃない。さすがに「意地」だけでは続かない。
もうひとつ、心に決めたことがある。
「楽しくしよう」と。
仕事って「辛い」と思うことも多い。
会社に行きたくないことだってある。
それでも、仕事をしている以上、仕事をしている時間が一日で占める割合は大きい。
8時間仕事をすると考えると、1日の3分の1は仕事をしていることになる。
しかも、残りの3分の2のうちの半分の8時間は睡眠時間。
ということは、起きている時間の半分は仕事をしていることになる。
残業をすれば、それ以上の時間を仕事をしていることになる。
要するに、すごーく長い時間、仕事をしていることになる。
だったら、辛いと思うより楽しいと思いたい。
そうすれば、起きている時間がずっと楽しいと思えるのだから。
「辞めない」選択をして、「楽しくしよう」と決めてから、いい方向に転がった。
特に、上司には恵まれた。
くさくさしている時期に、引っ張り上げてもらったこともある。
普通にやっていることを評価してもらって、上に上げていただいた。
やりたいなーとちょっとつぶやいたことを拾ってくれて、本当にやらせてくれた。
仕事をしていることが、本当に本当に楽しいと思えた。
そう。
「思えた」なのだ。
過去形、なのだ。
楽しくなくなったわけではない。
平々凡々っていうわけではなくてしょっちゅうピンチもやってきて、解決していくのは楽しい。
どんどん変えていけと言われているし、好きなようにやっていても咎められることはない。
周りのメンバーが変わったりして、変化もある。
でも、すっごく楽しい! って思えたときより、刺激は少なくなっている。
あ、そっか。
刺激か。
すっごい楽しいと思っていたときって、すっごく頑張らないと進めなかった。
すっごく頑張って進んだ先の景色が見たくて、がむしゃらだった。
あぁ、自分、頑張った。って素直に思えた。
今、頑張っていないわけじゃない。
でも、頑張るものが、今の仕事じゃなくなっている気がする。
正直なところ、多少、手を抜いていてもなんとかなってしまう。
17年続けてきた仕事だけれど、このまま続けていけるかは自信がない。
刺激を受けることを知ってしまった今、それ無しに過ごしていけるかと思う。
なにか、わけのわかんないところに身を置いてみたい。
右も左もわかんないような、自分の力がどれだけあるのか試せるような、どこかそんな場所を探している。
お前になんか、なにもできないよ、と言われてしまうかもしれないけれど、なにもできない自分を知らないままでこの先の人生を進むよりは、できないことを知った上でできることを探したいと思う。
あぁ、新社会人の人に読んでもらって、エールになるような記事にしたかったのに、結局また「青い春かよ!」ってツッコミを入れるような記事になってしまった。
でも、人生を「楽しくしたい」と、そう思う。