〆切には間に合わなかったけれど……

今日、正確に言うと土曜日の23時59分は〆切でした。

なんの〆切かというと、受講しているライティングゼミの記事の〆切。

毎週土曜日の23時59分。

 

一週間、考えていました。

何を書こうかなーっと。

で、今日、仕事が終わった後、書いていました。

21時30分頃から、コメダで。

23時30分に、閉店でした。

 

あああああー。

24時閉店だと思ってたぁ。

 

でも、あと30分あっても、正直なところ、着地が決まってなかったので、書ききれなかった気がします。

修行が足りません。ハイ。

 

で、書いて、出せる部分だけ、出しちゃいます!

中途半端なので、そんなものを出していいのか……。

でも、ここまではいい感じにかけてると思うんだけどな〜。

興味のある方は、どうぞ〜。

 

 

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

あの本、どこに置いたんだっけ?

 

本棚をあさる。

本棚といっても、使わなくなった食器棚に本をつめてあるだけの場所。行儀よく並んではいるけれど、文庫本は3列で並んでいる。文庫本を出しても、また文庫本。

あっ、この本、こんなところに入ってたんだ。懐かしいな。タイトルは覚えているけど、内容は覚えていないな。

いやいや、探しているのは違う本。

あれー、もう売っちゃったのかな。それとも、違う棚においてあるのかな。

 

あっ。

 

探すのを諦めかけたとき、見つかった。

でも、見つかったのは、探していた本ではなくて、忘れていた本。

 

 

夏のこと、だったと思う。

もう、6年か7年ほど前のこと。

 

朝早く、名古屋駅の新幹線のホームで並ぶ。

起きられてよかったとホッとした気持ちと、本当に行くことになっちゃったなと不安な気持ちと、いろいろな気持ちが夏の暑さで溶けていた。溶けて混ざった後にはワクワク感に変わっていた。

 

『無事に、始発の新幹線に乗れそうです』

職場の先輩にメールをする。

私がこれから行く場所に、昨日から行っている。

 

行き先は、広島だった。

 

広島駅に着き、先輩から連絡があった待ち合わせ場所へ向かう。

市電に乗り、初めて来た街の風景を眺めながら、今日は一体どんな一日になるんだろうと想像する。でも、どんな色を持っているのかわからないから、思い描くことはできなかった。

指定された駅で降りても、先輩はそこにいなかった。

本当にここでよかったのか不安になりながら、あたりをキョロキョロする。

 

 

その旅は、勢いで決めた。

広島へ行く3日前。同期の友達がコンパを開いた。

友達の彼氏の友達を、先輩に紹介したいっていうことだった。

私は「おまけ」。

偶然そのコンパの話を聞いて、偶然その日が暇で、なんか面白そうだったから。

男性は友達の彼氏とその親友2人。女の子は同期の友達と先輩と私。3対3のコンパだった。

いつも行くようなコンパは、初対面の人も多くてちょっと苦手だった。けれど、そのときは、人数がちょうどよかったのか、私が全く恋愛を意識していなかったからなのか、楽しく過ごせた。男性2人とはもちろん初対面だったけど、初めて会った感じはしなくて、話しやすかった。そのコンパは、友達との普通の飲み会みたいだった。

 

「久々に俺らの休みが合ってさ、今度の水曜と木曜でどっかに行こうと思ってて」

「えっ、私も水曜と木曜、休みだよ」

先輩が言う。

「私、木曜が休みだった気がする」

私も、連休じゃないけど、休みが合う。

「じゃあ、一緒に行こうよ! どこ行こうか?」

 

友達も、その彼氏も「マジで行くの?」って驚いていたけど、その場のノリと勢いで、決めた。ノリと勢いだったけど、「一緒に行く」ってことが、ずっと前から決まっていて、すごく当たり前のような感じだった。

 

 

あ、いた。

ワンブロックくらい先から歩いてくる人たちがいた。

先輩と、もう2人。

3人で横並びになりながら、まるで先輩があとの2人を従えてくるかのように歩いてきた。

 

並んで歩いてくる3人を見ていて、少し違和感を感じた。

会うのが2回目だからとか、そういう違和感ではなくて、なにかおかしい。

 

「ねえ、荷物、少なくない?」

私は日帰りだから、たいした荷物を持っていなかったけれど、3人は前日から広島に来ていた。となると、着替えとか持っているはず。実際、先輩ともうひとりは少し大きめのバッグを持っていた。

「現地の人みたいだろ」

「やっぱりおかしいよねー」

私の違和感は間違っていなかった。

もうひとり、シュンくんは明らかに荷物が少なかった。

Tシャツにハーフパンツ、ビーサンを履いている。

持っている荷物は……文庫本2冊。以上。

「荷物、本だけ?」

「雑誌も途中で買って持ってたけど、ホテルに置いてきた」

いやいや、雑誌もってことじゃなくて、着替えとか、そのほか泊まりの道具は?

何も持ってなくて、本だけ持ち歩きながら観光するって。

しかも、途中で立ち寄った本屋で、さらに本を買い足していた。

「いつも、そうなんだよなー」

 

なんだか、よくわからないんですけど。

わからなかったけれど、すでに、今この4人で広島にいるってことだけで違和感がたっぷりだった。でも違和感があふれすぎていて、違和感センサーは故障してしまったようで、何がおかしいのかもよくわからなくなっていた。

 

ずっと楽しくて、一日中笑いっぱなしだった。

 

 

 

 

この続きは、そのうち、書きまーす。