セブンス・サイン 行動心理捜査官 楯岡絵麻

積ん読、すごくない?

 

住まいを移すことになるので……と、

散らかりまくってる部屋の様子を観察する。

実は部屋が散らかりすぎていて、

ここ1年半くらい自分の部屋で寝ていない。

片付けようにも、いつも挫折。

あぁ、片付けられない女……。

バツなし独身アラフォーの現実……。

仏間で、母と布団を並べて寝ている。

 

さすがに、部屋をこのままにはしていけない。

この部屋の散らかっている原因は。

 

本なのです、本!

服を買うときなんかは、例えばヒートテック1枚でも

「まだ、去年のが着られるよな……」

と悩みつつ買うのをやめてしまったりするのです。

本だけは、悩んだ末に買うことが多い。

ここ1年くらいか、更に拍車がかかり、欲求のまま購入している。

出合っても、次に出合えるかどうかはわからない!

そんな感じで買い続けていたら

1年半くらい前に新しく作った本棚からは軽く溢れ

新しく購入した小さい本棚からも溢れ

積ん読タワーと読んだ後タワーが、合わせて3つか4つ。

買うスピードに読むスピードが追いついていないし。

 

そんな中、読み終えたのが

『セブンス・サイン 行動心理捜査官・楯岡絵麻』佐藤青南

 

エンマさまシリーズ、最新作!

 

エンマさまと呼ばれている、楯岡絵麻。

彼女の前では、犯人は悪いことは全て正直に話してしまう。

行動心理を巧みに使い、自白の取り調べでは彼女に敵う人はいないという。

私の好きな、警察サスペンスのシリーズもの。

7作目……。

あれ、本棚に1冊足りない。

読んで、ない?

 

「あなたの大脳辺縁系に聞いてるの」

そう言いながら、取り調べを進めていく。

絵麻さんのマイクロジェスチャーと呼ばれる、小さな行動を把握する力がものすごい。

「いいえ」と首を振っているつもりでも、首を振る前の0コンマ何秒かの頷く仕草に気づく。

捜査一課の中では異様な、モデル並の見た目も武器にする。

油断をさせて、相手の癖をサンプリングする。

彼女の的になったら最後。

必死で隠そうとしているのに、大脳辺縁系は素直な行動をしてしまう。

 

そのあたりの描写力がたまらない。

読んでいると、映像が頭の中に浮かんでくる。

自分も本の中の犯人の、心を読んでいるかのような感覚になってくる。

 

もうひとつの魅力は、絵麻さんの相棒の西野。

バカ正直とは彼のことだというくらい、真っ直ぐで単純。

キャバクラ好きで、キャバクラのおねえちゃんに対して、絵麻さんの力を自分の力のように語り楽しんでいる。

もう、愛すべきサブキャラ。

 

 

去年、ドラマ化もされているようです。

いやー、私の中では栗山千明じゃあないんだけど。

観てもいないくせに、どうとは言えませんが。

そう言いつつ、実写化されたのをホントは観たかったんだけど、録画するのを忘れたの……。

 

 

さて、この本の山、どうするかな。

あ、足りない1冊、買わなきゃ!