土曜の夜の反省文。
「あぁ、だめだ。間に合わない」
1685文字を書いたところで、止まってしまった。
現在、土曜日23時54分。
どう転んだって、あと5分で残り3000文字を、書けるはずがない。
「今週は書けるかな」と、パソコンを開いたのが22時くらい。
仕事が終わって、すぐに帰ってきたけれど、これ以上は早く帰ってこられなかった。
テーマは決めていたし、ある程度の構成も頭の中で考えていたので「書けるかな」と思いつつも、書けると信じていた。
でも、パソコンでWordを起動させたけれど、文字を打つ手が一向に進まなかった。着地場所も決めたはずなのに、霧の中に入ってしまったように見失った。ホワイトアウトの中にいるように、自分の立っている場所もわからない。
ちょっと前まで「書ける」と思っていた頭の中が「書けない」で支配されていった。
ライティングゼミの受講を始めて1年とちょっと。
プロゼミの受講を始めて、半年とちょっと。
最近は、土曜日がくるのが憂鬱だ。
そういえば、2018年になってから、まともな記事が書けていない。
年越しを、京都天狼院で過ごしていた。
2017年から2018年に、あともう少しで変わろうとしていたときのこと。
「来年の目標を発表しましょう!」
店主である三浦さんが言った。それと同時に、その日に初めて覚えた、Facebookのライブ動画を始めた。
その日、受付をした順番に発表することになり、2番だった私は考える間もなく、目標を言うことになってしまった。
「書くことで、お金をもらえるようになりたいです!」
言ってしまった。
ライブ動画って、三浦さんのFacebookって。
私はいったい、何人の人を前に言ってしまったのだろう。
今、あのときの私に会えるのだったら、ガムテープで口を塞いで、名古屋に強制送還してやりたい。
いや「言ってしまった」だとか「強制送還」と思うのは、今思えば、だからこそ。
そのときは確かに、そう思っていた。
「書くことでお金を得るようになりたい」と。
だから、口から出たのだ。
プロゼミの受講を始めた頃から、このまま書いていたら、本当にプロになれるんじゃないかと思った。絶対に厳しいものだろうけど、書き続けることでプロになれるんだ。信じて、書いていた。
プロになれる方法だって、教えてもらった。簡単じゃないけど、ついていくことができたら、その通りにやっていたら、きっとできるはずだ、と。
それがどうだろう。
書き続けるどことか、週に一回、それですら書けていない。
忙しい?
いや、時間を確保することは難しくないはずだ。晩酌の時間を短くするだとか、仕事の休憩時間だとか。休日だってダラダラ過ごしているんだから、いくらだって時間を作れるはず。
書くネタがない?
そんなことはない。確かに、豊潤にあるわけではないけれど、通勤途中の車の中で書きたいことを考えて、頭の中で組み立てることは、ほぼ毎日やっている。出かけた先で「これはネタになる」と思いつくこともある。
なのに、なぜか、パソコンを開くと思考が停止してしまう。
この話が面白いと思ってもらえるのだろうか。
ただの自己満足の話じゃないのだろうか。
書きたいのに、書けない。
書きたかったはずなのに、書けなくなってる。
なんだか、底なし沼にはまってしまったような気分だ。
「このままでは、このままですよ」
急に、このフレーズが思い出された。
東大阪の、近鉄の普通電車しか止まらない駅の、商店街の奥の方にある、とある立ち飲み屋。
暖簾をくぐると、おじさんたちがお酒を飲んでいる。おでんを横目に抜けていき、奥まったスペースには、月に一度、ちょっと変わった人たちが集まっていた。
某エネルギー会社の営業マンと、美容師。
その2人の教えを聴こうと集まった、営業マンと検査会社の集団。
吉田松陰の教えを乞う、松下村塾のような勉強会が開かれていた。
巷に溢れている講座とはちょっと違う、エリート集団かと言われるとそうでもない。そこいらにいる普通の人たちが、ちょっと普通ではない人の話を聴き、それを持って帰った場所で活かす。
参加した人でしか感じられない、あの熱い時間……。
「このままでは、このままですよ」
目の前のスクリーンに映し出された、そのフレーズを読んだときの衝撃。
その衝撃を思い出した。
あぁ、そうだ。
諦めたら、そこで終わりだ。
私は怖かった。
書いた記事が「面白くない」と言われることが。
なんだ、たいしたことないじゃん。そう言われたくなかった。
そう評価されたくないから、書く前から逃げていた。
試合をする前から、無様に負けたくないから、不戦敗を選んでいた。
「完璧を求めすぎてるんじゃない?」
ふふっ。
そのときも、言われたんだっけ。
最初から、完璧にできるわけがない。
プロじゃないんだから、プロのように書けるわけがない。
もう、始めちゃったじゃん。
非日常だった、書くってことが、日常になってるじゃん。
常に、書くことを探して、言葉を探して、アウトプットする場所を探している。
「毎日、書いてくださいね」
結局、そこだった。
私が目標を言ったとき、「簡単ですよ」って、三浦さん、言ってたなー。
(毎日続ければ)簡単だ。
現在時刻1時13分。
この文章を書き始めて1時間ちょっと。
現在2100文字。
相変わらず書けないなー。
来週の土曜日の〆切には、必ず提出する!
以上、反省文でした(笑)
さて、ビール飲もう。