油断は大敵。本当に。

今日はとても勉強させられた。


4回目。

油断した……ホント。


今日、お客さまの前で、お話しさせていただいた。

「採血のはなし」というタイトルの勉強会というか、講演会というか、パワーポイントを使い、お話しさせていただいている。

私自身はこの内容でお話しするのは、今回で4回目になる。


人は慣れる。


初めて作る料理はレシピを見ながら慎重に作るけれど

何度も作ると、こんな感じだったかなーってなる。


初めて自転車に乗れたときは、慎重にゆっくり乗るけれど

段々、スピードを出すようになる。


料理はときどき火加減で失敗しちゃったりするし

自転車は車とぶつかりそうになっちゃったりする。


何度もやってきて、うまくいったことは成功したと頭に刻まれる。

そして、慣れる。


そう、慣れる。


慣れてしまって油断していた。


あぁ、こんなもんだろうと。



この勉強会で、資料は作った。

ただ、いつも営業さんに準備をしていただいている。

今回も、そうだった。


営業さんから依頼を受けた。

私が会社で使用しているパソコンは、デスクトップなので持ち出しができない。

当たり前のように、営業さんのパソコンに資料を入れておいてもらって、それを使ってお話しするつもりだった。

いざ、お客さまのところへ行って、準備をしていたら……


「あっ、まずい……」

営業さんが呟いた。

営業さんが持っていたパソコンと、お客さまにあるプロジェクターを繋ぐケーブルがない!

そんなトラブルだった。

簡単なトラブルのようで、解決をしようと思うと、かなり大変。

ケーブルがないか?

アダプターはないか?

パソコンを借りられないか?

データ移行はどうする?

ウイルスチェック?


トラブルを解決しようと右往左往しているうちに、どんどん時間は過ぎていく。


え? もう開始時間?

看護師さんたち、集まってくれてるのにー。

スライドなしでできる?

マジで?

スライドがある前提で原稿作ってるし。

いや、このままじゃ。

そうだよね、資料だけはあるし……。


スライドなしで「採血のはなし」は、なんとか、なんとか、終えることができた。


今回は「採血のはなし」と、さらに、ラボの紹介の資料もあり、それはなんとかスクリーンに出すことができた。


手元の資料を見ながら進めていると……


「!!!」


古い資料!

変わる前のじゃん!


あぁ、営業さんが違う場所から資料を持ってきちゃったんだ……。


もう、結果は散々。


一応、お客様には喜んでいただけたし、営業さんも「なんとかなったね」って言ってくれてるけど、私的には散々。



営業さん主催で勉強会は実施している。お客さまをお呼びするのは営業さんだから。

それを当たり前だと思っていた。

準備をしてもらってることが、当たり前で、私はそこに出向くだけ。

いや、出向くだけだなんて思ってはいないけど、結果的にそんな感じになってしまった。


準備をされているのが当たり前。

私はそこでお話しをすることが、やること。


それは違った。

改めて考えると

「何を言っているんだい? 私よ。

天狗になっていないかい?

みんなに、いいねと言われて、図に乗っていないかい?」

と、思う。


いくらでも、できることはあった。


自分の作った資料なんだから、原稿を見なくても話せるようにならなきゃいけないし、いざという時のための準備をしなくちゃいけない。

USBメモリを準備しとくとか。

会社では個人情報の保護の観点からUSBメモリの使用は禁止されているのだが、それでもお客さまの前で「できない」という危険を冒すくらいなら、その準備をすることは悪いことではないと思う。

それに、準備を営業さん任せにしていた。

自分で話すものなのに、最終チェックも怠っていた。

やることタスクがいっぱいいっぱいだったけど、それでもできることはあったはず。


あぁ、反省点ばかり。


私にとっては4回目でも、聞いてくださる方々は「初めて」なんだ。

私は、話すたびに良くなっていかなきゃいけないのに、「慣れ」てしまっていた。


慣れるんじゃなくて、上達しなきゃ。


今回のことを教訓に、次は最高の舞台にしたい。

その舞台はまだ決まっていないけれど、ぜったい次はまたあるはず!


次のときまでには、何も見なくても喋ることのできるようになっておかないと。

それに、資料も自分で準備しないと。

資料がなくても話せるバージョンも考えておかないと。

最終チェックはきちんとしないと。


きれいに化粧したって、鼻毛出てたら台無しだし。


あれ?

鼻毛問題って、どこかで聞いた気がする(笑)


油断から学んだ、そんな1日。


頑張るぜ!